説明
香りはバンクらしい蝋っぽい麦芽香、塩キャラメルの香ばしい甘さと色濃いウッディネス。口当たりはとろりとした焦げ感を伴う甘さから、焼き栗と黄色い果実味が広がる。
色濃いスプリングバンク=サルファリーという先入観をつい持ってしまうが、このボトルにサルファリーさはなく、リチャードオークの焦げ感が若干ある程度。
それ以外は“らしい”個性的な麦芽風味に、アメリカンオーク由来の黄色い果実味と焦げた木材のニュアンス。おそらく熟成に使われたホグスヘッドがリチャーされていたのか、シェリーバットを組み直す際に焼きの強い新樽のアメリカンオーク材が組み込まれたのか。
何れにせよ食指が動く色濃いウッディネスに、近年のトレンドであるフルーティーさを取り入れつつバンクらしさを残し、そして長期熟成由来の芳醇さも備える。オフィシャルのスプリングバンク25年がとんでもない価格になっている中で、スプリングバンクを名乗れるシングルカスクだけあってオフィシャル直系の個性があり、好ましい要素も備わっている。
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